どうも、コータです。
大阪なおみ選手、錦織圭選手、西岡良仁選手等々、日本人選手の活躍が連日報道されていますね。
そしてやはり気になるのが賞金ですよね。
今回はテニスの最高峰、グランドスラム(四大大会)の気になる特徴や賞金、獲得ポイントについて詳しく解説していきます。
目次
グランドスラム(四大大会)とは
大会名 | 英名 | 開催地 | 会場 | 開催月 | サーフェス |
全豪オープン | オーストラリアンオープン | オーストラリア・メルボルン | メルボルン・パーク | 1月 | ハードコート |
全仏オープン | フレンチオープン | フランス・パリ | スタッド・ローラン・ギャロス | 5•6月 | クレーコート(赤レンガ) |
全英オープン | ザチャンピョンシップスウィンブルドン | イギリス・ロンドン | オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ | 6•7月 | 芝コート |
全米オープン | ユーエスオープン | アメリカ・ニューヨーク | USTAビリージーン・キング・ナショナルテニスセンター | 8•9月 | ハードコート |
四大大会とは、国際テニス連盟が定めた「全豪オープン」「全仏オープン」「全英オープン」「全米オープン」の総称です。
テニストーナメントにおいて、最大規模、最高権威を持ち、男女共催です。
どの大会も5セットマッチ、3セット先取制のため、とても長く、タフな試合になります。
ATPツアーが1週間の日程なのに対し、四大大会は2週間に及ぶ長丁場でもあります。
獲得賞金比較
全豪 | 全仏 | 全英 | 全米 | |
優勝 | 3億2,000万円 | 2億8,600万円 | 3億4,000万円 | 4億1,800万円 |
準優勝 | 1億6,000万円 | 1億4,560万円 | 1億7,000万円 | 2億円 |
ベスト4 | 7,100万円 | 7,280万円 | 8,600万円 | 1億円 |
ベスト8 | 3,500万円 | 4,940万円 | 4,300万円 | 5,200万円 |
4回戦 | 2,000万円 | 2,886万円 | 2,300万円 | 2,800万円 |
3回戦 | 1,200万円 | 1,690万円 | 1,400万円 | 1,600万円 |
2回戦 | 720万円 | 1,027万円 | 890万円 | 940万円 |
1回線 | 480万円 | 520万円 | 540万円 | 550万円 |
予選決勝 | 350万円 | 273万円 | 270万円 | 300万円 |
予選2回線 | 195万円 | 143万円 | 136万円 | 172万円 |
予選1回線 | 117万円 | 78万円 | 68万円 | 88万円 |
(2018年 日本円換算)
1番賞金が高いのは全米オープンの4億1,800万円。
スポンサーや観戦客、グッズの売り上げによって毎年賞金額も変動がありますが、毎年全米オープンがトップの賞金です。
大阪なおみ先取は2018年に全米オープンで優勝しているので4億円を手にしているんですね。
さらに2019年の全豪オープンでも優勝して3億2,000万円。グランドスラム獲得賞金だけでも7億超え…。
額が大きすぎてピンときませんね。
次いで格式の高い全英オープンの3億4,000万円。
名誉と賞金とを獲得した気持ちはとっても素晴らしいものなのでしょうね。
準優勝と優勝で賞金が倍近く違うのも気になります。
もちろん、名誉のために優勝を目指しますが、これだけ賞金額が違ってくると、
決勝戦中に「お金」のことがちらつかないのか心配になっちゃいます。
また、本戦に出場するだけで約500万円。1回勝つごとに100万円以上賞金が上がっていきます。
四大大会に予選スキップで出場できるのはランキングが130位前後の選手と言われています。
予選からの選手を含めると300人ほどになります。
選りすぐられたトッププロの世界なんですね。
獲得ポイント
男子シングルス | 男子ダブルス | 女子シングルス | 女子ダブルス | |
優勝 | 2000 | 2000 | 2000 | 2000 |
準優勝 | 1200 | 1200 | 1300 | 1300 |
ベスト4 | 720 | 720 | 780 | 780 |
ベスト8 | 360 | 360 | 430 | 430 |
4回戦 | 180 | 180 | 240 | 240 |
3回戦 | 90 | 90 | 130 | 130 |
2回戦 | 45 | 0 | 70 | 10 |
1回戦 | 10 | 0 | 10 | 0 |
予選通過 | 25 | 25 | 40 | 48 |
予選3回戦 | 16 | 0 | 30 | 0 |
予選2回戦 | 8 | 0 | 20 | 0 |
予選1回戦 | 0 | 0 | 2 | 0 |
(四大大会共通)
グランドスラムを優勝すると2000ポイント。
これは一つ下のグレードの大会、ATPマスターズ1000の倍のポイントです。
獲得ポイント3000ポイント前後でランキングトップ10入りをするのを考えると、かなり大きなポイントですね。
(2019年6月)
また男子シングルスは予選1回勝てばポイントをもらえますが、男子ダブルスは予選通過の25ポイントを除けば3回戦まで0ポイントというのも気になります。
女子もほぼ同様ですが、予シングルス選参加で2ポイント(負けても)、ダブルスは予選通過の48ポイントを除けば2回戦まで0ポイントです。
遠征代、コーチ代行代、スケジュール調整、体調管理、失効ポイントなど、様々な思慮事項があるなかで勝ってもポイントにならない精神状態は計り知れません。
ランキング130位前後がグランドスラム予選免除のボーダーラインになります。
ポイントの少ないランキング100位以下の選手にとってはとてもシビアな問題ですね。
プロの世界は厳しいです…。
(2019年6月)
100位で574ポイントほどです。
1ポイントの重みが違いますね。
全豪オープン
出典元:ウィキペディア・全豪オープン
40℃越えの炎天下の戦い!
開催国:オーストラリア
開催場所:メルボルン・パーク
開催月:1月
サーフェス:ハードコート
ジーズンの始まりを飾るグランドスラムは全豪オープンです。
テニス選手のオフは他のスポーツよりも短く、ATPツアーマスターズファイナルが終わった12月の1ヶ月間のみです。
選手はコンディションの調整が難しい大会になりますね。
また、メルボルンは気温が上がりやすく、夜でも30℃を超えます。
暑さとの戦いでもあります。
歴代優勝者
出典元:ウィキペディア・全豪オープン
男子はフェデラーとジョコビッチが多く優勝しています。
女子は何と言っても2019年大阪なおみの文字が輝いて見えますね。
セリーナ・ウィリアムズが多く優勝しています。
全仏オープン
出典元:ウィキペディア・全仏オープン
ローランギャロスには魔物が住んでいる
開催国:フランス
開催場所:パリ、スタッド・ローランギャロス
開催月:5月•6月
サーフェス:クレイコート(赤土)
毎年大番狂わせが起こるのが「魔物の住む赤土、ローランギャロス」です。
チャンピョンが無名の選手に負けてしまったり、大逆転が巻き起こったりと、波乱に満ちた大会です。
伝統的な赤土のコートのため、ボールの球足が遅く、長いラリー戦になりやすい。
錦織選手のコーチで全仏優勝経験のあるマイケル・チャン氏は
「全仏オープンはチェスのようなものだ!」
と言うほど、一発のショットではウィナーにならず、戦略でポイントを取っていかなければならないコートです。
テニスファンにとっては、選手の戦略と心理戦も感じられるので、そこが見所になりますね。
長いラリー戦になるため試合時間も長く、日没順延になることが多くあります。
2019年の全仏オープン4回戦、錦織VSペール戦においても錦織2−1リードの場面で日没順延。
錦織の対策を立ててポジショニングを変えたペールにショットを乱され、セットカウント2−2のゲームカウント2-5まで追い詰められてしまいました。
その後、攻めの姿勢を貫いた錦織が何とか再逆転し、勝利を納めましたが、この試合で、
日程への対応能力も要求されるのだと、改めてプロの世界の過酷さを感じました。
また、屋根がないので雨天順延が多く、天気も勝敗を大きく左右します。
選手は日程を調整して遅くても1週間前には現地入りし、コンディションを整えることが多いようです。
東京テレビ系列で毎年地上波でも見られる大会ってのもありがたいですね。
歴代優勝者
出典元:ウィキペディア・全仏オープン
男子は何と言ってもラファエル・ナダルの優勝11回が目に止まります。
強烈な回転をかけたショットで相手に隙を与えず
「ローランギャロスのもっとも愛された男」
と言われています。
女子の優勝者は混戦していますね。
力でねじ伏せられない、それだけ難しいサーフェスということがわかりますね。
全英オープン
出典元:ウィキペディア・全英オープン
格式を重んじる伝統的なテニスの大会ウィンブルドン
開催国:イギリス
開催場所:ロンドン、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ
開催月:6月•7月
サーフェス:芝コート
選手は白いウェアを義務付けられ、形や形状まで厳しく定められています。
しかもパンツや靴下まで全身です。
伝統を感じますね。
ただ、出場選手全員が白いウェアなので、スポンサーのメーカーが同じならばユニフォームが被ってしまいます。
同じ服を着た選手同士の対戦、そこも見所の1つでしょうか。
また芝のコートなので球足が非常に速く、ビックサーバーやサーブアンドボレーヤーに有利と言われています。
芝は大会日程2週間の間には植え足したりしないため、4回戦あたりになるとコートの剥げが目立ち、イレギュラーバウンドへの対応も必要です。
歴代優勝者
出典元:ウィキペディア・全英オープン
男子はロジャー・フェデラーが歴代最多8度の優勝を誇っています。
「芝の魔術師」
言われ、フェデラーのスマートで早い攻めに観客は歓声をあげています。
女子はセリーナ・ウィリアムズの優勝回数が多いですね。
強烈なフォアハンド・バックハンドで点を積み上げていき、雄叫びを上げるのがとても印象的な選手ですね。
全米オープン
出典元:ウィキペディア・全米オープン
観客の激しい応援が試合を左右する?ニューヨークでの決戦
開催国:アメリカ
開催場所:ニューヨーク、USTAビリージーン・キング・ナショナルテニスセンター
開催月:8月•9月
サーフェス:ハードコート
2018年女子決勝、大阪なおみVSセリーナ・ウィリアムズ
地元のセリーナを応援する完全アウェーな会場で大阪なおみ選手は優勝しました。
アメリカ人の国民性なのか、会場には罵声やブーイングが飛ぶことが多く、歴代優勝者を見てもアメリカ人がとても多いことが特徴です。
全米オープン歴代優勝回数ランキング出典元:ウィキペディア・全米オープン
自国の選手を応援する気持ちが熱を帯びてしまうんですね。
コートには屋根が付いており屋内が照明で照らされています。
照明でボールが見やすいのが特徴ですね。
また、ベースボール大国の所以か、ボールボーイがボールを投げて移動させているのも印象的です。
他の大会では一般的にボールを転がして移動させますが、全米オープンは上からスローイングするんです。
的確なコントロールなら、その方が速くて利便性が良いということなのでしょうか…。
歴代優勝者
出典元:ウィキペディア・全米オープン
男子は比較的優勝者が分散されます。
シーズン終盤の大会でスケジュール調整や怪我で棄権する選手も多いようです。
女子は、地元の声援を受け、アメリカ勢の優勝が近年も目立ちます。
そんな中でグランドスラム初優勝を飾った大阪なおみ選手は本当に素晴らしいですね。
まとめ
テニスの最高峰の大会、グランドスラム。
賞金額から、大会の規模、歴史まで他のグレードの大会とは一線を画していました。
私たち一般のテニスファンのみならず、テニスプロの憧れでもあるグランドスラム。
近年は日本人選手も活躍しているので、試合に出場したニュースを見たら、ここで賞金額を確認してみて下さいね。
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